今回は4人の場合で説明しますが何人でも同じことです。
基本はチームのスピードを一定にすることです。
先頭交代は2番手の走者が先頭走者を追い越すのではありません。
先頭走者が走行ラインから外れることです。
42kmで走っている先頭走者を追い越すために,2番手の走者は45kmで追い越さなくてはなりません。
しかし,
42kmが適正ペースであるとすれば45kmはオーバーペースです。
しばらくは頑張れますが,交代する前にペースが落ちます。
スピードが一定にならないために,いいタイムは出ません。
さらにレースの後半には交代直後と交代直前ではスピードの差が大きくなり
交代直後に車列が長くなります。
交代直前には車間が詰まって非常に危険です。
限界スピードで走ると,この傾向ははっきり出ます。
人が力強く走れる距離は決まっています。スピードを一定に保つためには,
交代直後は踏み込まない。
仮に300m走るとします。
先頭が外れると次の先頭走者は
最初の100mは普通に走る,
次の150mは少し頑張ります。
最後の50mはかなり頑張ります。
走行ラインを外れた走者は3車分だけ遠回りをして最後尾に付けばスピードダウンは最小ですみます。
しかし道路ではそのような走りは出来ません
先頭走者はスピードを少しだけ上げた後,走行ラインを左に少し外れる,
次の走者はその気配を感じ取り走行ラインを少し右に変える,追い越すのではない。
ラインを外れた走者は大きく深呼吸をしながら後ろへ下がります,
3番手走者と並んだあたりから踏み込み始め最後尾へつく,
その時踏み込みを最小にする。
4番手についた走者は全力で走った後なのでかなり呼吸も足もきついです。
しかし,3番手,2番手と前につき,位置が変わる頃には楽になってきます。
この時に踏み足を休め,足を回すという走りをします。
これを覚えると長時間の高速走が楽になります。